キジマ屋ひーこキジマタク魔界太郎

NEWS

2025/08/27 (Wed)

「隠世瞑々にして趣く」視聴と解説。

キジマ屋ひーこ、1stアルバム『隠世瞑々にして趣く』

2025/8/23いよいよ入荷致しました!


今回は各曲の解説と視聴可能なyoutubeリンクを掲載していこうと思います。

これを見てもしご興味持たれた方、お気軽にDMもしくは各ライブ会場でお声掛けくださいませ。


アブク・侃々諤々気もそぞろ・まもののうたの三曲はCD先行音源(8/27時点各サブスク未発表)となって居ますので視聴音源はありません。


・解説


『隠世瞑々にして趣く』

隠世とは現世を離れた不変の神域を指します。瞑々とは視界暗く物事が明確でない様。現世と異なる領域へ向かう事をテーマにこのタイトルを付けさせて頂きました。


1、鼠・蛙・雀に私<視聴、MV

作詞 ヒロひーこ 作曲 キジマタク

八度の輪廻転生を経て成ると言われる妖怪、猫又を主役とした歌です。

ヒロひーこの描く猫目線からの極めて簡素な現世、続く来世、時にそれを取り巻く人間。

そんな不可思議な世界、ご賞味あれ。


2、鬼、峠を駆りて<視聴

作詞・作曲 キジマタク

木曾義仲が率いていたとされる三人の便女の一人、葵御前をモデルに作られた曲です。

幼少より武芸の才に秀でながらも病弱な彼女は妖に魂を売り鬼と化し、平氏との雌雄を決する大事な一戦、倶利伽羅の戦いに身を投じる。

かの巴御前とも互角を張る程の活躍を見せる彼女の活躍もあり平氏10万の兵を退け悲願の京入りを果たした義仲軍だったが、そんな歓喜の声を待たず彼女の命はそこで尽きる。


3、アブク

作詞・作曲 キジマタク

世の為人の為と、綺麗な言葉にいつしか縛られて。それが普通だとアタリマエに固執して。

きっと報われる事の無い溜息達への鎮魂歌です。

殻を破る事が全てとは言わないが、時折今を確認する工程も大切だと思うのです。


4、ポップコンダクター<視聴

作詞・作曲 キジマタク

未来の常識は過去の非常識。時にはアタリマエの違和感を疑ってみては?

未来の常識、ポップカルチャーの中心人物になり得るのは、今、此処に居る我々以外にあり得ないのですから。

此処を、革命の地とする!!


5、なんまいだー<視聴

作詞・作曲 キジマタク

今日も一日頑張りました。そんな私をもっと褒めなさい! 

今日も一日頑張りました。そんな私をもっと愛しなさい! 

こんなに頑張ってるのに報われない!そんなモヤモヤ、なんまいだーと吐き出しましょう。 これはそんな君への応援歌です。

なんまいだーと、Now!mind out!(今!気を付けろ!)を掛けて居ます。


6、侃々諤々気もそぞろ

作詞・作曲 キジマタク

木曾義仲率いる最強の便女かつ粟津の戦い最後の5人の生き残り、巴御前をモデルに作られています。

追い詰められもはやこれまでと覚悟を決め、彼女だけでも逃がそうとする義仲に対し意を決した巴は「最後のいくさしてみせ奉らん!」と言い放つや敵将、御田八郎師重に馬を押し並べて引き落とし首を撥ねた後、鎧・甲を脱ぎ捨て颯爽と走り去りそのまま戦場から姿を消した。

やがて時は過ぎ、義仲の墓前に涙する見掛けぬ年老いた尼僧。

寺の住職が彼女に声を掛けるとただ一言

「我は、名もなき一人の女なり」

それだけを答えその場を立ち去った彼女の姿を見た者はその後誰も居なかったと言う。


7、まもののうた

作詞・作曲 キジマタク

この曲はアイリーン・ウォーノスをモデルに作られてます。

幼少より筆舌に尽くしがたい余りに過酷な環境を強いられた彼女は生きる為あらゆる犯罪に手を染め、やがてモンスターと恐れられるシリアルキラーへと変貌していく。

この曲を作るにあたり、当然ながら尊い犠牲者を出した犯罪を正当化する訳でも彼女の過酷な生い立ちや環境にやむ終えないと擁護するつもりも毛頭ありませんが、そんな彼女の余りに救われない辛辣な環境に何か一つでも人としての温もりがあればモンスターは存在しなかったのではとも考えるのです。

モンスターとは、個ではなくそんな耳障りの良い綺麗事だけを好む排他的で無関心な意識の集合体なのかもしれません。


8、馬の骨<視聴

作詞 ヒロひーこ 作曲 キジマタク

この曲は整形を繰り返し名前を変えながら日本全国を転々とし、14年と344日もの間逃亡生活を続けた殺人犯、福田和子をモデルに作られています。

時効まで後21日と迫った彼女の逃亡を阻止したのは、他でもない彼女の内面にある人恋しさ、わずかばかりの温もりを求めた寂しさだったのかも知れません。

尚、彼女を通報した彼女の行きつけだったおでん屋の常連は後にその懸賞金を慈善団体に寄付されたそうです。

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